症例など

この項目では、よくある症例や、東洋医学の考え方、治療の方法などについてざっくばらんに紹介していきたいと思います。少しずつページを増やしていきたいと思っておりますので、ときどき覗いてみてください。

働く女性は「肝」の働きを補いましょう

パソコン業務による眼精疲労や肩こり、頭痛。
社内のきつい冷房による冷え。
便秘や月経不順、よく眠れない……。

デスクワークの女性に多いお悩みです。女性に限らず、このような症状に思い当たる方は多いのではないでしょうか。

鍼灸では、このような諸々の症状を個別にみるのではなく、総合的にとらえます。上記のような症状は、東洋医学的な「肝(血を貯蔵して全身の血流を調整する)」の働きが弱いために起こることがあります。

肝が衰えると、寝付きが悪くなったり、腹部や頭部に瘀血(血流が悪くなり停滞した状態。疾病を起こす原因となる)が溜まり、月経痛や頭痛がおきやすくなります。自律神経や内臓の機能も低下しているのでしょう。

このようなときは、肝の働きを補う治療に加え、自宅でのお灸をおすすめします。加えて冷房対策、夏でもお風呂に入って身体を温めること、充分な睡眠を取るようにといったアドバイスをします。薬やサプリに頼らずとも、伝統的な手法でつらい頭痛や月経痛を改善し、健康を取り戻すことができるのです。